TRUNK SHOW #07

Rokuzan
VINTAGE Pieces

古いジュエリーボックスを開けたときの高揚感。

誰かが大切にしていた記憶や、

長い時間を旅してきたような意匠。

碌山のジュエリーには、

そんなヴィンテージピースに通じる魅力があります。

本当に古いものではない。

けれど、どこか懐かしい。

時代を超えて愛されてきた美意識を、

現代へと受け継ぐ装身具です。

PASS THE BATONが惹かれたのも、まさにその点でした。

私たちは、誰かが使い終えたものだけでなく、受け継がれていく価値そのものに光を当てたいと考えています。

碌山のジュエリーは新品でありながら、まるで長い年月を経てきたかのような物語を纏っています。

過去の意匠や職人技を現代に繋ぎ、次の持ち主へと手渡していく存在。

ものの背景や時間の積層に価値を見出すPASS THE BATONにとって、碌山は単なるアクセサリーではなく、「受け継ぐ文化」を体現するピースなのです。

だからこそ私たちは、このジュエリーをヴィンテージと同じまなざしで紹介したいと思いました。

新しいのに懐かしい。

過去と未来を静かに結ぶ、小さな継承のかたちです。

Collected Like Treasures

宝箱を覗き込むように。

猫やクローバー。

カメオやターコイズ。

花や鳥、リボンや鍵。

碌山のジュエリーには、思わず手を伸ばしたくなるモチーフが数多く息づいています。

ひとつひとつ異なる意匠は、まるで誰かの記憶や物語の断片のよう。

幸運の象徴だったり、旅先で見つけた景色だったり。

その背景を語り尽くすことはできなくても、どこか想像を掻き立てる魅力があります。

ヴィンテージショップで宝探しをするように。

引き出しをひとつずつ開けながら、お気に入りを見つけるように。

「なぜか気になる」

「理由はわからないけれど惹かれる」

そんな直感もまた、大切な選び方です。

装身具は、身につけることで完成する。

どれほど美しいジュエリーも、眺めているだけでは完成しません。

指先に触れ、胸元で揺れ、日々の装いに寄り添うことで、はじめてその人だけの表情を帯びていきます。

何気ない一日も、お気に入りの装身具をひとつ身につけるだけで、少しだけ特別な時間になる。

鏡を見るたびに気分が弾んだり、ふとした仕草に自信が生まれたり。

装身具には、実用性だけでは測れない力があります。

碌山のジュエリーは、その繊細な意匠ゆえに目を引きます。

けれど本当の魅力は、身につけた瞬間から始まるのかもしれません。

日常の中で使われ、愛され、小さな思い出を積み重ねていく。

特別な日の記念として。

大切な人から贈られた品として。

あるいは、自分自身へのささやかなご褒美として。

RELIGHT

Future Antiques

一度は世に送り出されながら、誰かのもとへ届く機会を逃し、長いあいだ静かに眠っていたジュエリーがあります。
「デッドストック」と呼ばれるそれらは、役目を終えたものではありません。流行や販売のタイミング、さまざまな理由によって、出会いの機会がなかっただけ。その間も、ROKUZANが大切にしてきた繊細な細工や、アンティークジュエリーから受け継いだ普遍的な美しさは、少しも失われることはありませんでした。
PASS THE BATONがRELIGHTしたのは、ジュエリーそのものではなく、その価値の見方です。
「売れ残ったもの」ではなく、「まだ出会っていなかったもの」。
「過去の商品」ではなく、「これから誰かの時間をともにするもの」。
時を経たからこそ、今の感性に新鮮に映る意匠があり、流行を超えて愛されるデザインがあります。
眠っていた時間さえも、このジュエリーの物語の一部。その時間を否定するのではなく、新たな価値として受け止め、もう一度光を当てること。それがPASS THE BATONの考えるRELIGHTです。

装いに、さりげない彩りと遊び心を添えて。

1本ずつ異なる個性が、手元で静かに響きあいます。

そして今、このジュエリーは再び誰かと出会う時を迎えます。
手にする人の暮らしや装いの中で、新しい時間を重ねながら、また次の物語を紡いでいく。
眠っていた過去も、これから積み重なる未来も、そのすべてがひとつの価値になる
モノの価値は、つくられた瞬間ではなく、誰かに選ばれた瞬間に、もう一度息を吹き返します。
長い眠りを経たこのジュエリーが、今度はあなたの日常を静かに照らす存在となることを願って。


writing / ito
photo / oana

LINE UP

writer / nagai
photo / oana
Illust / motonaga